義父が亡くなった時、相続というものが、非常に煩雑なものであることを思い知らされました。
私は嫁ですから、義父の財産を相続する権利はありません。
相続者は夫ですが、仕事をしている夫に代わり、書類を集めなくてはなりませんでした。
相続登記には、非常に多くの書類が必要なのです。
相続人全員の印鑑証明書が要ります。
印鑑登録をしていない場合は登録しなくてはいけませんが、既に登録済みでしたから市役所で印鑑証明書はすぐ出せました。
次に住民票、戸籍謄本、義父の住民票の除票、義父の出生までさかのぼる除籍謄本、改製原戸籍謄本、相続人の身分証明書のコピーが必要です。
身分証明書は運転免許書かパスポート、両方なければ保険証を提出します。
あと遺産分割協議書、あれば遺言書です。
義父は遺言書は書いていませんでした。
これらを私が全て集め、手続きを任されました。
兄弟の中には、私の夫が遺産の分割を有利に運ばせようとしていると思う人もいて、途中で司法書士に依頼することになりました。
司法書士の依頼料金を誰が払うか、どこから出すかでももめて、ほとほと遺産相続のむつかしさを痛感しました。
被相続人は、せめて、相続登記は司法書士に依頼すること、の一言を、遺言しておいて欲しいと思いました。